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美にはいろいろな美がある

美にはいろいろな美がある

「美とは快感なり」という言葉がある。物を見て何か快くなる、スーッとする、このような経験をしたことがないだろうか。美の定義には難しい内容のものが沢山あるが、私はこの「美とは快感である」が、誰にでも解る良い定義だと思っている。ちなみに広辞苑で調べてみると美とは「知覚・感覚・情感を刺激して内的快感をひきおこすもの」ということになっている。
 では、美にはどのようなものがあるのか考えてみる。形態美、色彩美、素材美、これは造形の三要素にそれぞれ特有の美があることをしめす。その他に機能美、工作美などが考えられる。
 形態美とは、形の美しさの美だ。形に魅力のある小型車がいっぱい発売されている。デザインが良いと感じている車は、スタイリング、すなわち形が、多くの人に受け入れられているのだ。デザインの善し悪しは先ず形が美しいことが条件になる。家庭用品でも形の美しさは必要だ。発明・アイデアと考え、商品化していく過程で、どのような形にするか、必ず考えなければならない。もちろんその形が美しく魅力的である必要がある。
 色彩美とは、色の美しさのことだ。新しい洋服を買いに行く。コートなのか、スーツなのか、先ず決めて、何色のものにするか漠然と考えるだろう。もちろん予算も念頭に置いて。自分がこの色が良いと思うとき、潜在的にその色が、自分が着て美しくなると思っているのだ。色には美しさがある。これが色彩美だ。着物の美しさは、色彩の美だ。友禅の着物の美しさを見ても、色彩の美しさが際だっている。世界に誇れる色彩美だ。例えば家庭用品の発明・アイデアで何色にするか、決めるは、結構難しく、迷うものだ。
 素材美とは、素材の美しさのことだ。ガラスのコップを考えてみる。ソーダガラスの普通のコップとクリスタルのコップを比較する。形は同じでも、きっとクリスタルのコップの方が良いなと感じるはずだ。これはクリスタルの輝きと透明感が普通のコップより美しいからだ。これが素材美だ。高級品になるほど素材の美しさが求められる。羊毛のセーターよりカシミヤのセーターのほうが高級に見えるのは、カシミヤの素材感からくるものだ。形態美、色彩美のように顕著な美ではないが、発明・アイデアをデザインする上で忘れてはいけない美だ。
 工作美は、物の作り方、工作が美しいとき、工作美があるという。職人の手仕事に感動することがある。機械ではできない温もりと味わいが職人仕事の特長だ。機械加工でも、工作美はある。百円ショップで売っている物とデパートで売っている物を比較するとよく分かる。明らかにデーパトで売っている物の方が美しい。作り方の丁寧さが、商品に反映させているからだ。工作美も発明・アイデアをデザインする上で重要だが、コストを考えると妥協しなくてはいけないこともある。
 機能美は、「用即美」という言葉もあるように、機能をとことん追求した物は、それだけで美しい。現代デザインの基本になる考え方だ。工作機械を見たとき、装飾性がなくても美しく思えることがある。これは、むだなデザインを省いて、その結果シンプルな形態になり美しくなるのだ。発明・アイデアをデザインするとき、なるべくシンプルは形状にしていくことが、魅力あるデザインに仕上げるこつだ。
 発明・アイデアを、デザインすることは、いろいろな美を総合的に考えることだ。やっかいな仕事だが、粘り強く続けるときっと良いデザインができあがると思う。
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marsdesert

Author:marsdesert
北村正彦
寺島デザイン研究所代表取締役
1945年東京生まれ
東京学芸大学卒業
インダストリアルデザイナー
デザインコンサルタント
オブジェ作家
kitamura@ad.il24.net
090-9156-1709

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