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プラダクトセマンティックス

プロダクトセマンティックス
/形態・デザインを見るとその物が何であるか理解できる/

product semantics
物の形態・デザインを見ると、その物が何であるか理解できるようにデザインをするというデザインの考え方、アフォダンス、製品記号論(product semiotics)などと大まかに言えば類似の考え方である。

product semanticsのデザイン例

1p.jpg 6p.jpg
東芝の電気釜           昔のお釜(羽釜)

左は1955年に日本で初めて製品化された伝説の電気釜。1958年には1957年に始まったGマークに選定されている当時としてはシンプルで良いデザインだ。注目すべきは、どことなく昔のお釜を思い起こすデザインになっているこだ。当時はプロダクトセマンティックスという考え方はなかったが、まさにプロダクトセマンティックスを地でいくデザインである。理論的には鍋のようなデザインも出来るわけだが、このようなデザインにしたことが電気釜をデザイン上も販売上も成功をもたらした要因と考えられる。

プロダクトセマンティックス、アフォーダンス、製品記号論
上記三つの用語は、専門的解釈は異なっているかもしれないが、概略その物を見れば何であるか理解できるという点では同じデザインの考え方だ。
デザインは、色々な要素があるが、特に工業デザインでは、その物が何であるか、どのように使うを解決したデザインが求められる。

バウハウスの意義/再掲載

バウハウスの意義
デザインへの影響を平易に考えてみる

バウハウスとは
1919年、ドイツのワイマール市に開校された、造形芸術学校。初代校長で建築家のW・グロピウスは、「生活機能の総合場である『建築』のもと、彫刻・絵画・工芸などの諸芸術と職人的手工作など一切の造形活動を結集して、芸術と技術の再統一を図る」という教育理念のもと、新しい教育システムを実施した。

バウハウス写真4
ヨゼフ・アルバースの授業の作品

・「この素材の性質を良く考察して、今よりも意義あるカタチにしてみて欲しい。ハサミやノリのような道具を使 わないで出来れば、なおいいね」

・マスクや城、飛行機といった学生達の作品を見て、アルバースは幼稚園児レベルだねと言った。彼が賞賛したのは、新聞紙を縦に折って下向きに置いただけの作品だった。

・「紙という、たわみやすい素材をしっかりさせる自然な折り方だね。それと、机の上に置いた新聞は一つの面しか見えない。こうして折ると二つの面が視覚に訴えて、見た目も生き生き見えてくるだろ。」


バウハウス写真8
ハンス・プルツィレンベルの茶筒

バウハウス写真2
マックス・ビルの時計

バウハウス写真10
iPhone 4

・バウハウス金属工房の指導者ハンス・プルツィレンベルの茶筒は単純な円柱だが、今日的デザインのあり方を示唆している。

・バウハウスで学びウルム造形大学の初代校長マックス・ビルの時計は今日的デザインの源流と考えられ、ブラウン社のディーター・ラムスのデザインになり、単純に考えればApple社Macのデザインに帰結する。


誰にでもある感性という能力

誰にでもある感性という能力

 デザインをしていると感性という言葉をしばしば使う。そこで感性の意味を考えてみる。
 心理学用語として感性を解釈すると「刺激に反応して感覚を生じる能力」ということになる。哲学用語では「印象を受け入れる能力」だ。しかしこの定義では分かりづらい。私は感性とは「良いなと思う気持ち」と考えている。日常の生活で何かを見て良いなと思う経験を屡々する。例えがヨーロッパ車の格好いスタイリングを見て良いなと思ったり、友禅の素晴らしい色彩の着物を見て良いなと思ったりする。これが感性だ。何にでも良い、良いなと思った経験があれば、その人は感性があるのだ。感性の類似語にセンスと美意識がある。いずれも「良いなと思う気持ち」を持っていれば、センスがある、美意識があると
考えて良いと思う
 発明家の皆さんと話すと、センスがないことを嘆く人がかなりいる。だからデザインができないと短絡して考えている人がいる。この考え方は間違っている。この人たちはデザインを流行の最先端と考えている人達だ。デザインは日常の生活の中にあり、格好いい物ばかりがデザインではない。むしろ一般的に受け入れられるデザインは、普通のデザインなのだ。発明家がデザインを考えるとき、まず自分が良いなと思う気負いのないデザインを考えてみる。良いデザインにしようとか、可愛いデザインにしようとか余計なことを考えない。一途に自分が良いなと思うデザインを一生懸命考えて、普通のデザインを考えれば良い。この段階は誰にでも出来ることだし、他人に批判されることもない。感性「良いなと思う気持」があれば出来る。これが発明・アイデアをデザインする第一歩だ。
 感性は誰にでもある。発明家の皆さんは、それぞれ発明・アイデアの得意分野をもっているはずだ。その中の良いなと思う発明・アイデアを是非自分自身でデザインしてほしい。

いろいろなデザインの分野

いろいろなデザインの分野

 デザインには様々な分野がある。大きく分けると平面的なデザインの分野と立体的なデザインの分野だ。ここでは表に従って説明してみる。

・ グラフィックデザイン
 グラフィックデザインは、平面デザインの総称のようなものだ。ポスター、パンフレット、チラシなどその範囲は非常に広い。
・エディトリアルデザイン
 エディトリアルデザインは、特に書籍のデザインを専門にデザインをする分野だ。本の表紙、本文のレイアウト、活字をどんな書体にするか、デザインの分野としては結構マニヤックなところがある。
・ CI
 コーポレートアイデンティティーデザイは、会社のマークや社名のロゴを中心に、名刺、封筒、便せん、看板など様々な会社に関係するデザインアイテムを統一あるデザインにしていくデザイン分野だ。
・ パッケージデザイン
 パッケージデザインは、食品、トイレタリー商品、化粧品、家電商品など商品の包装をデザインする分野だ。コンビニ、スーパーなど店員さんのいない売り場では、パッケージをサイレントセールスマンと言って重要視している。ラベル、箱など平面的なデザインの分野と容器など立体的なデザインの分野がある
・ WEBデザイン
 インターネットでホームページを見るといろいろなデザインのホームページを見ることができる。このホームページをデザインする分野がWEBデザインだ。企業のPR用のWEB
デザイン、インターネットショッピング、個人のホームページのWEBデザインなど様々だ。デザインの分野としては新しい分野だ。
・ キャラクターデザイン
 キティーちゃん、たれぱんだなどキャラクターをデザインする分野だ。キャラクターには著作権があり、ローヤリティー収入が見込め、それこそキティーちゃんのようなキャラクターをデザインすると莫大な収入を得ることが出来る。
・ インダストリアルデザイン
 インダストリアルデザインは、工業製品など立体的なデザインの分野だ。その範囲は広く、口紅から飛行機のような大きな物まで幅が広い。家庭用品、自動車、オーディオ機器、パソコン、以外に気がつかないところでは、工作機械、医療器械、エンジンなどインダストリアルデザイナーが手がけている分野は想像に絶するほど広い。発明家が一番関係のあるデザイン分野だ。
・ インテリアデザイン
 インテリアデザインは、建築の内部のデザイン分野だ。店舗、オフィス、マンション、公共施設など建築家と一線を画してその活躍の分野は近年広がっている。
・ クラフトデザイン
 クラフトデザインは、少量の生産で陶器、ガラス、金属、木材などの材料を用いて生活の道具やオーナメントをデザインして制作する分野だ。一品制作の工芸とは違う。

デザイナー役者論

デザイナー役者論

 デザイナーは、役者だ。貧乏な役者が、大富豪の役もやる。役を演じているときは大富豪になりきる。顔つきもしぐさも大富豪だ。貧乏だから大富豪の役は出来ないと言う役者などいない。
 自動車免許を持っていないデザイナーがカーデザインイをしても不思議ではない。よく免許も持っていないで自動車関係のデザインをするなんておかしいと言う人がいる。そこでデザイナー役者論の出番になる。デザイナーがカーレーサーを演じてみる。自動車の開発者にアドバイスをしている演技をする。その中でカーデザインをしてみる。これで免許を持っていないデザイナーでもカーデザインが出来るというわけだ。
 化粧品会社のデザイナーは、男性でも女性が使う化粧品のデザインをする。むしろ女性のデザイナーより女性のことをよく知っている。もちろん男性だから女性用の化粧品は使わない、でも女性用の化粧品のデザインは上手い。これは職業上の経験から積み重ねで女性の心理などを巧みに捉えているからだ。デザイナーは、その場その場で状況を把握して、役者になったつもりで事に対処つれば、どんなデザインでも出来る。家庭用品、調理器具なども、料理や家事が出来ないデザイナーがデザインしても大丈夫だ。すこし料理や家事のことを勉強したり教えてもらって、カリスマ主婦を演じて、デザインをすればよい。
 デザイナー役者論は、詭弁のように思う人がいると思う。しかし、デザイナーは、依頼があればどんな企画でも法と倫理観を犯さなければ依頼に応じるのがプロのデザイナーだと思う。不得意だからといて依頼を断るのはいかにも惜しい。そこで考えたのがデザイナー役者論なのだ。発明家の皆さんもこのデザイナー役者論をふまえて不得意分野でも発明・アイデアを考えて、それをデザインしてもらいたい。
プロフィール

marsdesert

Author:marsdesert
北村正彦
寺島デザイン研究所代表取締役
1945年東京生まれ
東京学芸大学卒業
インダストリアルデザイナー
デザインコンサルタント
オブジェ作家
kitamura@ad.il24.net
090-9156-1709

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